どうも、ビルメンひとりです。
今回は、下の記事を読んで思った事があるから記事にしていく。
障害者手帳持つ人の「貸出サービス」投稿が波紋 厚労省「制度の趣旨に反している」も...「制限難しい」理由(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
障害者手帳を持つ人とその介助者が受けられる文化施設などの「入場料割引サービス」の使い方をめぐり、ツイッター上で波紋が広がっている。 手帳を持っているというあるユーザーが、自分と同行すれば施設の
この記事の要約なんだけど、障害者手帳を持つレンタル障がい者さん(@suzu_rui12)が手帳の障がい者割引を貸し出すサービスを始めて、Twitter上で波紋を呼んだと言うモノだ。
詳しくは記事を読んで欲しいのだけど、議論の焦点は福祉の特権を見ず知らずの人に貸し出すのは福祉の悪用に当たるのではないかと言う事だ。
そして先に僕の意見を言うと、このサービスの考え方は面白いと思うけど、現実的にはやらない方がいいかなと言うのが結論だ。
今回は、僕が手帳の貸し出しサービスに対して思った事を書いていきたい。
障がい者手帳の役割に合っている
僕は、障がい者割引の貸し出しサービスを福祉の悪用だとは思わない。
なぜなら、このサービスは障がい者手帳の役割を果たすものだと考えているからだ。
厚生労働省によると、障がい者手帳の役割は以下の通りだ。
精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。
参考記事
要するに、障がい者に社会参加を促すのが目的なわけで、障がい者が人と接する機会を増やせれば何でもいいのだ。
そして、手帳の貸し出しサービスは、確実に人と接する機会を増やす事ができる。
このサービスは必ず同行が必要になるので、必ず人と話す事になるからだ。
そう考えると、手帳の貸し出しサービスは決して福祉の悪用ではなく、むしろ福祉の要件を満たす為の有効な手段だと言えるだろう。
介助者のオープンソース化
このサービスは、介助者のオープンソース化が出来る事も良い事だ。
障がい者の介助者って家族や福祉関係者に限られるから、介助者になれる人は結構少ない。
そうすると、一人当たりの介助労力が増えてしまって、介助者のQOLは無茶苦茶下がってしまう。
また、障がい者本人も家族に介助してもらう事に負い目を感じている人が多く、余計に気を遣ってしまったり、些細な事でストレスをためやすかったりする。
一方、手帳の貸し出しサービスで人を呼ぶ事ができれば、家族以外の人にも介助を頼むことができる。
そうすれば、家族や介護関係者の負担も減るだろうし、本人も家族に対する負い目が少なくなると思う。
しかも、この貸し出しサービスは介助者側にメリットを与えているのも良い。
誰だって、対価もなしに障がい者の介助をしたいとは思わないけど、格安で施設に入れるメリットがあるなら、介助しても良いと言う人は結構いると思う。
また、障がい者側も介助者にメリットを与えているから負い目を感じにくくなって、自分の要求を率直に伝えやすくなる。
そう考えると、このサービスはWIN-WINの関係になるから福祉の乱用みたいな批判はおかしいのかなと思う。
このサービスが広がるのは問題だ
今まで書いた通り、この貸し出しサービスのコンセプトにはものすごく賛同する。
でも、現実的に考えると大きな問題点があって、この方法が広まらない方がいいと思っている。
なぜなら、この貸し出しサービスが社会に広まってしまうと、手帳の入場者割引制度がなくなるかもしれないからだ。
一昔前に流行ったトリキの錬金術の様に、みんなが裏技的な割引を使い始めると企業や行政は採算が合わなくなって、その割引自体を辞めてしまう可能性が高い。
私企業なら確実に割引を辞めるだろうし、公共施設だって予算が少ないから割引の取りやめは十分あり得る。
そうなると、本来サービスが必要な障がい者が割を食う事になってしまう。
以上の事を考えると、障がい者割引の貸し出しサービスは面白い考えだけど、現実的には微妙だなと僕は思ってしまう。
まとめ
今回は障がい者割引の貸し出しサービスについて私見を書いた。
このサービスは、メリットが大きいから応援したい気持ちが強いけど、現実的な事を考えるとあんまりよろしくないのかなと思ってしまう。
基本的に福祉は生活の最後の砦みたいなところがあるから、福祉の権利でリスクのある使い方をするのは流石に良くないと言わざるを得ない。
でも、ちょっとした対価を用意して介助をやってもらうやり方は非常に優れた考え方で、上手くいけば気軽にボランティアをやりやすい社会になる気がする。
そう言う点では、レンタル障がい者さんの活動を応援したいなと僕は思っている。
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