ビルメンが知るべきポンプの知識

2022年12月19日月曜日

ビルメンのこと

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どうも、ビルメンひとりです。

前にも書いたけど、今の職場に来てから仕事の腕がなまってしまった。

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作業する機会がないからそれは仕方ないんだけど、このままだといざトラブルが起きた時に解決できない事にもなりかねない。

だから、ブログでビルメンに必要な知識や情報を書いてみる事にした。

最高の勉強法は人に教える事だとよく言われるから、能力の維持くらいはできると思う。

また、僕は設備の専門業者じゃないから深い事は書けないけど、ビルメンに必要なレベルの知識は書けると思うから、これからビルメンになる人にも参考になるんじゃないかな。

今回はその第一回目の記事という事で、ビルメンに必要なポンプの知識について書いていく。

ポンプの概要

ポンプの役割

ビルメンが管理する設備は現場によってかなり異なるけど、どんな現場でもポンプは絶対にある。

だから説明するまでもないけど、一応ポンプの概要について書いておく。

ポンプの役割は、水などの液体を配管を通じて運搬する事だ。

例えば、蛇口に水道水を送ったり、空調用の冷温水などを送ったりする。

だから、ポンプが使えないと給水や空調が使えなくなるから、かなり重要な設備と言っていいだろう。

ポンプの各種部品

上の画像はポンプのを部品ごとに区分けした図だ。

インペラとは配管内の水を実際に運搬するモノで、中の羽根車が高速回転する事で水を運搬している。

そして、モーターはインペラの羽根車を回す為の動力で、電気によって高速回転する。
(モーターの原理を説明するのは面倒なので割愛)

インペラとモーターは一本の軸で繋がっていて、それを繋いでいる場所がカップリングだ。

フランジの様にボルトで繋がっていて、触ると危ないからカバーが付いている事だ多い。

そして、軸受部は中に潤滑油が入っていて、高速回転する軸が摩耗しない様にする為の場所だ。

これがポンプの各種部品の概要だけど、ビルメンの場合なら名称を覚えておけば問題ないと思う。

実際ポンプを整備するのは専門業者だから、自分で作業する事はほぼないからね。

ただ、名前くらいは覚えないと客先に説明する時に困るから名称位は覚えよう。

ビルメンが覚えるべき事

ここではビルメンが知っておくべきポンプの事について説明しようと思う。

設備未経験の人には難しいから一度に覚えなくてもいいと思う。

でも、これを知らないと一人前になれないから、最終的には必ず覚える事。

前置きが長くなったので、さっそく書いていく。

吸込みと吐出

ポンプでまず覚えるべき事は、吸込(すいこみ)と吐出(としゅつ)の事だ。

吸込みとは水がポンプに入る方の入口の事で、俗語でサクションと呼ばれる事もある。

吐出とは吸込側から入った水がポンプから出ていく出口の事で、俗語でデリバリと呼ばれる事もある。
(デリバリは現場であんまり使われないかも)

吸込側と吐出側の見分け方は簡単で、インペラ部の横にある穴が吸込側で上にある穴が吐出側だ。

ポンプは基本的に上に水を運搬するから、上に吐出弁があるのは当然と言える。

で、何でこれを覚える必要があるかと言うと、吐出側と吸込側を間違えるとトラブルに繋がるからだ。

例えば、ポンプの吐出バルブを絞ると圧力が上がるけど、逆に吸込バルブを絞ると圧力が下がったりする。

また、業者の対応でも吸込と吐出の用語は頻繁に使われるから、理解してないと仕事にならない。

だから、ビルメンになったら早めに理解する事をおススメする。

グランドパッキンとメカニカルシール

インペラ部と軸受部の継ぎ目には、インペラ内の水が漏れない様にシールがしてある。
(シールとは継ぎ目の隙間を埋める事だ。)

そして、シール方式にはグランドパッキン方式とメカニカルシール方式の2つがある。

詳しく説明すると長くなるからここでは最低限の説明しかしない。

2つの見分け方なんだけど、グランド部の部分を見れば一発で分かる。
グランドパッキン方式
 
メカニカルシール方式

グランドパッキン方式はボルトが2つ付いているやつで、メカニカルシール方式は筒みたいなやつに入っている。

これだけ形が違うから見分けるのは簡単だろう。

で、この2つがややこしいのは正常な状態が真逆であるという事だ。

グランドパッキンの場合、グランド部から水が漏れているのが正常な状態だ。

多すぎたらダメだけど、1秒に1滴くらい漏れてるのは正常な姿だ。

一方、メカニカルシールは全く漏れてない状態が正常だ。

メカの場合は逆にちょっとでも漏れ始めると交換が必要だったりする。

この様に、グランド式とメカニカル式の理解を間違えるととんでもない事になるから確実に覚えておこう。

インバーター運転

インバーターとは電気の周波数を下げる為の装置だ。

電力会社から送られてくる電気は関東だと50Hzで関西だと60Hzなんだけど、インバーターは電気の周波数を任意の周波数にする事ができる。

ポンプの圧力や流量はポンプの回転数で決まるから、インバーターで周波数をコントロールする事で、流量や圧力をコントロールする事ができるのだ。

流量や圧力をコントロールするだけなら調節弁や減圧弁を使ってもいいのだけど、インバーターにはこれらの弁にはないメリットがある。

それは電力の使用量を下げられる事だ。

弁による調整の場合、ポンプは100%の力で運転するから100%の電力を使う。

一方、インバーターの場合は周波数を下げるからそれに比例して、使う電力量が少なくなる。

よって、インバーターを使うと電力料金の削減になるのだ。

そして、ポンプが大きいほど電力量削減の効果は大きくなるから、大きいポンプにはインバーターが付いている事が多い。

また、圧力の制御をするポンプの場合は、圧力の設定値を変更できるのもメリットだ。

減圧弁での制御の場合は、圧力の設定値を変こする事は難しいけど、インバーター制御の場合はパネルで簡単に変更できる。

だから、上水の加圧ポンプみたいに圧力制御するポンプはほとんどインバーターが入っている。

ただ、インバーターの注意点として絶縁測定ができないものがあるから、そこをきちんと確認する事を忘れない様にしたい。

まとめ

今回はビルメンが知るべきポンプの知識について書いた。

紹介した知識は本当に最低限だから、専門業者がみたら鼻で笑われるかもしれない。

でも、ビルメンはポンプの専門業者じゃないから、覚える事は最低限でいいのだ。

そうは言っても、ビルメン未経験の人がこの知識を理解するのはなかなか大変だと思う。

だから、一度に全てを覚える必要は全くなくて、2~3年くらいかけて覚えればいい。

あと、トラブル対応すると知識が身に付きやすいから、新人のうちは積極的にトラブル対応に参加するのも手だと思う。

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ぎりぎり昭和生まれの独身男 社会人になってから25社以上の転職を繰り返して、現在は底辺ビルメンに落ち着いた 発達障害持ちで生まれてから彼女が出来た事がない真正童貞 このブログではそんな底辺男の日常を綴っていくつもり

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